実用車にもなるヤングタイマーはコレ

2019/01/29 11:00:00

実用車にもなるヤングタイマーはコレ
パーツが豊富なクルマは旧くても足になる/第1回

ヤングタイマーとは?
ヤングタイマーは、初度登録から15〜30年ほど経過しているクルマのことで、一番旧いモノで80年代後半に発売された国内外の車両といったイメージ。この頃に生産されたクルマといえば、デザイン性の高さや品質のよさをアドバンテージとしていました。いま見てもカッコよく、しかも実用性が高くって安価な点が特徴です。本特集では、ヤングタイマーならではといえるそれらの魅力に着目し、毎月、車 市場 名車館 編集長の筆者(高桑)が気になるヤングタイマーをピックアップ。記事をアップすることにしました。

BMW Z3とは?
BMW Z3は、E36型3シリーズの3ドアハッチバック車と共通部品が多い派生モデルで、BMWとしてはZ1以来となる2シーターオープン(=ロードスター)でした。日本に導入されたのは1997年からで、まず1.9リッター/直列4気筒エンジン搭載車(最高出力140ps)がデビュー。翌年に2.8リッター/直列6気筒エンジン搭載車のZ3ロードスター 2.8が追加設定されました。

1999年7月に1.9リッター/直列4気筒エンジン搭載車に代わって直列6気筒エンジンを積んだBMW Z3ロードスター 2.0が発売され、このベーシックラインは2000年12月から2.2リッター直6エンジンを積んだZ3ロードスター2.2iとなりました。そして、上級グレードのZ3ロードスター 2.8のほうは2000年8月にZ3ロードスター3.0iへと進化しました。数多くのファンを獲得したZ3ロードスターシリーズは、後継/上位モデルのZ4とバトンタッチするかたちで2002年に生産終了となりました。

 ロングノーズ&ショートデッキを特徴とするスタイルは、いわゆる伝統的なスポーツカーのシルエットです。デビュー当初、1.9リッター/直列4気筒エンジン搭載車のみがラインナップされたこともあり、クルマ好きの間でベースグレードと呼ばれることもある「最初期のZ3」は、デュアルエアバッグ、ABS、トラクションコントロール、本革巻きステアリングホイール、15インチアルミホイールなどを標準装備していました。

 ワンオーナーで、屋内保管されてきた現車(トランスミッション:4AT)は、レザーシート、シートヒーター、ドリンクホルダー、CDチェンジャー、ハイファイオーディオセット(ウーファーあり)も装備しており、快適なドライブを楽しめます。



本稿のテーマは「パーツが豊富なクルマは旧くても足になる」ということなので、そのあたりについて言及しますと、現車は、幌、ショックアブソーバー4本(銘柄:ビルシュタインB4)、各ブッシュ/マウント、全ブレーキパッド/ローター、ラジエター、タイヤ(銘柄:コンチネンタル)、ATF、ATフィルター、ウォーターポンプ、サーモスタット、各ベルト類、テンショナー、ホース類、バッテリー他交換多数となっています。

318ti(3シリーズのコンパクト)をベースとしたモデルなので、Z3には同車の部品を使うことができます。ウレシイことにパーツがまだメーカーにあるので、ディーラーからも入手することが可能です。4気筒エンジンを搭載している現車の場合、パワーユニットが普及版だったこともアドバンテージポイントで、純正はもちろん、社外のパーツも流通しています。幌に関しても、純正だけでなく社外品もあるので、安価で直すことができます。

最初期モノなので、BMWがZ3を開発する際に考えていた哲学が車体の端々に色濃く反映されており、ライトウェイト感があって、なおかつ維持しやすいという1.9リッター/直列4気筒エンジン仕様のBMW Z3は、ヤングタイマーを足として使いたいクルマ好きのベストチョイスのひとつだといえるでしょう。

プライス&店舗インフォメーション

■BMW Z3
税込車両本体価格:128万円
年式:1997年
走行距離:91,700km
車検整備付
修復歴なし

■販売店舗
オート・スクエアー・エノモト
住所:〒343-0026 埼玉県越谷市北越谷2-18-4
TEL:048-974-8910
FAX:048-974-8917
営業時間:10:00〜18:00
定休日:木曜日(※定休日は転送電話にて対応)
HP:http://www.ase-site.com/

文&写真/車 市場 名車館 編集長:高桑秀典