【第3回】MINI 5ドア

2019/01/14 10:00:00

 

「今週の特集」は、編集部が総力を挙げてお届けする新レギュラー・コンテンツです。その名のとおり、様々なコンセプトでズバッと切った記事を週替わりでお届けしていきます。素材となるのは、いま隆盛を極める「ほとんど走っていないデモカー」ではなく、「23万キロ以上走ったいわゆる再販車両」。つまり中古車選びの原点に戻った企画とお考えください。良いクルマを賢く買うための情報、また多数の買い得車両を紹介していきますので、ぜひクルマ選びの参考にしてください。さて、第3回は、中古車マーケットで高い人気を誇るMINIの連載・第2弾として「5ドア」をお届けしましょう。

 

MINIは豊富なモデルバリエーションが特長

 

旧き佳き英国製のクラシックミニを源泉とするMINIは、ドイツのBMWが展開している自動車ブランドです。高品質かつルックスが良いので、200232日(ミニの日)に導入されて以来、数多くのファンを獲得しています。

モデルバリエーションが豊富な現行型MINIには、3ドア、5ドア、クラブマン(ステーションワゴン)、クロスオーバー(SUV)、コンバーチブル、また、各モデルにハイパフォーマンスMINIとして、ジョンクーパーワークスも用意されています。さらに、ガソリン・エンジン仕様だけではなく、ディーゼル仕様や、クロスオーバーにはPHVもあるので、ライフスタイルに応じて最良の1台を選べるでしょう。

 

 室内が広くなり実用性が向上した「5ドア」

ただし、ゴーカート・フィーリングは健在!

 

さて、MINIの連載「第2弾」として取り上げる「5ドア」は、現行型で登場(2014年秋)した新しいモデルです。乗車定員が5人のMINIと言えば、クラブマンとクロスオーバーが用意されていますが、それぞれステーションワゴンとSUVというキャラクターなので、クラシックミニをイメージさせるスタイルを求めるのであれば「5ドア」がベストな選択となるでしょう。

2枚のリア・ドアが設置されたことで、全長と全高が拡大され室内空間が広がりましたが、「5ドア」でもゴーカート・フィーリングを堪能できます。1台で趣味性と実用性を満足させる「5ドア」がリリースされたことで、ファミリー層にとって、MINI選びの幅がグッと広がったのは間違いありません。

また、ファミリーカーにとって、重要なポイントになるのが経済性です。そこで、燃費が良く燃料代も抑えられるクリーン・ディーゼル仕様の存在が輝きを増します。

 

5ドア」ラインナップ

 

ONE

ガソリンの1.5リッター3気筒ターボエンジンを搭載するエントリーモデル。

 

COOPER

136psを発揮するガソリン1.5リッター3気筒ターボを搭載。

 

COOPER S

192psを発揮するガソリンの2リッター直4ターボを搭載するハイパワーモデル。

 

COOPER D

150ps2リッター直4ターボ・クリーン・ディーゼルを搭載する高効率モデル。

 

COOPER SD

190ps2リッター直4ターボ・クリーン・ディーゼルを搭載するハイパワーモデル。

 

TOPIC.1 ヘッドライト

2つの大きな丸形ヘッドライトは光り輝くクロームのリングが印象的。クラシックミニの時代から受け継がれてきた欠かすことのできないアイコンのひとつだ。

 

TOPIC.2 フロントグリル

 六角形のラジエターグリルはシームレスなクロームフレームがアクセント。このデザインもMINIにとってなくてはならない往事からのディテールだ。

 

TOPIC.3 実用的な室内空間

 全長が長くなった恩恵で、後部座席の足元が3ドア比で40mm広くなっている。数値的には僅かだが、実際座ってみるとかなり広く感じる。後席に大人が乗っても苦にならないだろう。

 

TOPIC.4 スポーティなインテリア

 ダイナミックな走りを楽しめるMINIは運転席の意匠もスポーティで、ドライバーとパッセンジャーの気分を高揚させてくれる。また、各種スイッチは操作しやすい作り/レイアウトとなっている。

 

TOPIC.5 高品質の座席

前席のシートはサポート性が高く、身体をしっかり包み込んで、座り心地は良い。いつまでも、どこまでも走っていたいという気持ちにさせてくれる。

 

TOPIC.6 スマートフォンとリンク

MINI Connected Appでスマートフォンの様々なアプリや機能を活用できる。8.8インチのワイド・ディスプレイはナビとしても機能する。

 

TOPIC.7 実用的な荷室

ラゲッジルームの容量は278リッター。3ドア比で約1.3倍の広さとなったのでファミリーカーとしても実用的に使える。

 

MINI5ドア」(現行型)の相場

2014年秋に登場した現行型MINI5ドア」は、20185月にマイチェンが実施されています。よって、マイチェン前の前期型(20144月に販売開始)がマーケットの主役。「5ドア」は、「3ドア」と同様にMINI中古車のなかでも探しやすいモデルで、特にクーパーとクーパーSが多いと思ってください。「3ドア」に比べると、ディーゼル仕様も探しやすいでしょう。マイチェン後の後期型はディーラーのデモカーのみとなります。ちなみに、認定中古車と一般中古車店の価格差はありません。

 

認定中古車

170万円〜

 

一般中古車

170万円〜