【第4回】MINI クラブマン

2019/01/21 9:00:00

 

「今週の特集」は、編集部が総力を挙げてお届けする新レギュラー・コンテンツです。その名のとおり、様々なコンセプトでズバッと切った記事を週替わりでお届けしていきます。素材となるのは、いま隆盛を極める「ほとんど走っていないデモカー」ではなく、「23万キロ以上走ったいわゆる再販車両」。つまり中古車選びの原点に戻った企画とお考えください。良いクルマを賢く買うための情報、また多数の買い得車両を紹介していきますので、ぜひクルマ選びの参考にしてください。さて、第4回は、中古車マーケットで高い人気を誇るMINIの連載・第3弾として「クラブマン」をお届けしましょう。

 

MINIは豊富なモデルバリエーションが特長

旧き佳き英国製のクラシックミニを源泉とするMINIは、ドイツのBMWが展開している自動車ブランドです。高品質かつルックスが良いので、200232日(ミニの日)に導入されて以来、数多くのファンを獲得しています。

モデルバリエーションが豊富な現行型MINIには、3ドア、5ドア、クラブマン(ステーションワゴン)、クロスオーバー(SUV)、コンバーチブル、また、各モデルにハイパフォーマンスMINIとして、ジョンクーパーワークスも用意されています。さらに、ガソリン・エンジン仕様だけではなく、ディーゼル仕様や、クロスオーバーにはPHVもあるので、ライフスタイルに応じて最良の1台を選べるでしょう。

 

使いやすくスタイリッシュな4ドア+リアのスプリット・ドア(観音開き)ステーションワゴンの「クラブマン」

 さて、MINIの連載「第3弾」として取り上げる現行型「CLUBMAN(クラブマン)」は、20159月に登場したMINIのステーションワゴンです。「3ドア」をベースにボディサイズを拡大させ、後部座席とラゲッジルームを拡大、リアのゲートは伝統の観音開きが採用されており、高い実用性を持つMINIと言っていいでしょう。

全長が歴代MINI史上最大のサイズとなりましたが、それでも4,270mm、ステーションワゴンとしてはコンパクトなので運転しやすく普段使いにも好適です。そして、クラブマンの大きな特長となるのが、「3ドア」などに引けを取らない都会的でスタイリッシュなルックス。ファミリーカーとしてだけではなく、幅広い層にお勧めできる趣味性の高いモデルでもあります。

また、燃費が良く燃料代も抑えられるクリーン・ディーゼル仕様、さらに4輪駆動の「ALL4」、ハイパフォーマンスモデルのジョンクーパーワークスも用意されていますので、使用目的に応じて選択することができます。

 

「クラブマン」ラインナップ

 

ONE

ガソリンの1.5リッター3気筒ターボエンジンを搭載するエントリーモデル。

 

COOPER

136psを発揮するガソリン1.5リッター3気筒ターボを搭載。

 

COOPER S

192psを発揮するガソリンの2リッター直4ターボを搭載するFFモデル。

 

COOPER S ALL4

192psを発揮するガソリンの2リッター直4ターボを搭載する4WDモデル。

 

JOHN COOPER WORKS

231psを発揮するガソリンの2リッター直4ターボを搭載するハイパフォーマンスモデル。

 

COOPER D

150ps2リッター直4ターボ・クリーン・ディーゼルを搭載する高効率モデル。

 

COOPER SD

190ps2リッター直4ターボ・クリーン・ディーゼルを搭載するハイパワーモデル。

 

TOPIC.1 フロントマスク

 2つの大きな丸形ヘッドライトと六角形のラジエターグリルはクラシックミニの時代から受け継がれてきた欠かすことのできないアイコンのひとつだ。このデザインはMINIにとってなくてはならない往事からのディテール。

 

TOPIC.2 スプリット・ドア

観音開きのスプリット・ドアは、ガルウィングドアのように上方へ少し跳ね上がるように開く。横型テールランプとスプリット・ドアによるユニークな表情もクラブマンの魅力。

 

TOPIC.3 実用的に使える荷室

 

ラゲッジルームの通常時の容量は、5ドアよりも82リッター多い360リッター。すべての後部座席を倒すと1250リッターという荷室となる。

 

TOPIC.4 コンフォート・アクセス

オプションのコンフォート・アクセス(キーレス)の追加機能として、鍵を持っている状態で足を後部バンパーの下にかざして引くと、一度目でリアゲートの右側、二度目で左側が自動で開く。

 

TOPIC.5 実用的な室内空間

全長が長くなった恩恵で、後部座席の足元が広くなっている。数値的には僅かだが、実際座ってみるとかなり広く感じる。また、全幅も拡大されているので5名乗車が可能。リアシートは分割可倒式。

 

TOPIC.6 上質なインテリア

 インテリアのデザインも個性的。クロームが効果的に配され、上質感がうまく演出されている。

 

TOPIC.7 高品質の座席

前席のシートはサポート性が高く、身体をしっかり包み込んで、座り心地は良い。インテリア・サーフェイスを選べるので、自分仕様のクラブマンに仕立てることができる。

 

MINI「クラブマン」(現行型)の中古車相場(ジョンクーパーワークスを除く)

5ドア」は、「3ドア」と同様にMINI中古車のなかでも探しやすいモデルで、特にクーパーとクーパーSが多い。人気モデルなだけに再販車両はほとんどなく、デモカーが中心のラインナップ。需要が多いため、相場は高値で安定しています。一般中古車店の主役は2015年登録まで存在する先代モデルで、現行型は、認定中古車と中古車専門店の価格差がほとんどありません。

 

認定中古車

250万円〜

 

一般中古車

250万円〜