5ドア・ハッチバックのC3と基本コンポーネンツを共有するものの、3ドア・ハッチバックのみのラインナップとなるDS3。デビューは2010年3月。シトロエン・デザインの技が冴えわたるエクステリアとインテリアのデザインが最大のトピック。1.6リッター直4を基本に、自然吸気+4段ATとターボ+6段MTが用意される。果たしてDS3とはどんなクルマなのか。自然吸気+4段ATの「シック」を俎上に載せてじっくり紐解いていこう。
01 フロントビュー
C3より精悍さを際立たせたスポーティなフロントマスク。ヘッドライトの下に配されている縦に6個並べられたLEDライトは、本国ではデイタイム・ランニングライトとして使用される。全幅はC3より15mm短い1715mm。
02 リアビュー
基本的な造形はC3と変わらないものの、異なるデザインを採用するテールレンズ。センターに掲げられるDS3専用のエンプレム、またルーフスポイラーもボディカラーとは異なるルーフ同色になるからよりスタイリッシュな雰囲気を醸す。ボディサイズの割にボリューム感も満点。
03 サイドビュー
DS3の特徴は、ボディとルーフ&ドアミラーのカラー・コンビネーションやそれに合わせたアルミホイール、シート、ダッシュボードの色を選択できる「ビークルパーソナリゼーション」を採用していること。グリーンハウス全体はブラックアウトされご覧のようにBピラーの形状もかなり個性的。その遊びごころは一般的な小型実用車ではないことを主張する。
04 シート
「シック」が快適性を重視したファブリック(コンフォートシート)、「スポーツシック」がホールド性に優れたアルカンタラ&ファブリック(ダイナミックシート)。また、2012年4月に追加設定された最上級グレードの「ウルトラプレステージ」には白/黒ツートーンのクラブレザーが装着される。
05 インテリア
特徴的な3連メーターの形状やダッシュボードの色使い、スイッチやダイヤルの意匠、文字盤のレタリングに至るまで徹底的にこだわったインテリア。まさに「シトロエン・ワールド」が広がる。
06 エンジン
C3などに搭載されるエンジンと共通の1.6リッター直4DOHCを採用。「シック」が連続可変バルブタイミング&リフトシステムによる優れた燃焼効率が特徴の自然吸気ユニット(120ps・16.3kgm)、「スポーツシック」がスポーティさを際立たせたダイレクトインジェクションツインスクロールターボ付き(156ps・24.5kgm)となる。燃費(10・15モード)はシック:12.5km/L、スポーツシック:13.7km/L。
07 トランスミッション
「シック」はスムーズな走行が真骨頂の4段AT、「スポーツシック」にはスポーツドライビングが楽しめる6段MTが採用される。
08 サスペンション & タイヤ
「シック」がシトロエンらしいマイルドでしなやかな足、「スポーツシック」はソリッドで硬めの設定になっている。タイヤは、「シック」:195/55R16、「スポーツシック」:205/45R17。アルミホイールは、ボディカラーに合わせてツートーンカラーとなり、その意匠はまるでショーカーのように凝っている。センターキャップの色まで選べる。
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