ショールームに併設された既存の浜田山ファクトリーと共に、ポルシェに精通した熟練メカニックたちの存在も忘れてはならない。ポルシェには世界的に統一された整備資格制度が存在するが、ここにはその最高峰のゴールド（日本名はマイスター）と呼ばれる階級に属するメカニックが在籍する。日本のポルシェ登録メカニックの1割にも満たないというマイスターの中田和久氏を筆頭にしたプロフェッショナル集団なのである。
彼らの仕事は、筆舌に尽くしがたいほど。それはボルト１本ワッシャーひとつの使い方から解る。ボルトにはゆるみ留めのグリスが塗られていることがあるうえ、ワッシャーは再使用できない。ゆえにボルトやワッシャーは必ず新品を使い、必ず規定トルクを守る。そして再使用はしない。こうしたことを守っているのが、同店を始め正規販売店のサービスファクトリーである。 先に触れた専用工具も、彼らの元で水を得た魚のように活躍する。もちろん高年式の認定中古車は重整備を受けるような個体は少ない。だが、それらを経験した者だけが解るコンディション評価は、絶対的な安心材料となる。
認定中古車の1年間、走行距離無制限保証は、クルマ自体のクオリティはもとより、こうしたサービス体制の確立があって初めて成し得るものである。
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