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Q:いま買える認定中古車を
  教えてください!


A:では実際に、全国のポルシェセンターで見つけた注目物件をチェック! 速い者勝ちなので、個体に不思議な運命を感じたら、早速お問い合わせを。

 前のセンテンスで触れた“先代後期カイエンのオススメ”を、体現するような例をお伝えしよう。まずはフラッグシップたるターボだ。

 


 

 老舗販売店にして古都のポルシェ乗りを支えるポルシェセンター京都で見つけた1台。初年度登録2009年、車検が2014年7月に2回目の車検を迎える時期にして、走行距離3.4万kmを刻んだ個体である。まず目に飛び込むのはバサルトブラックメタリックの外装色に、ハバナ/サンドベージュの内装色。華やかでスポーティなこのコーディネイトは人気が高く、実際にカイエンにはよく似合う。さらに20インチのスポーツテクノホイールが加わって迫力は満点だ。500psを絞り出すSUVに相応しい。
 新車乗り出し費用は少なく見積もっても1500万円以上(新車価格1490万円)必要とされたこの個体、それが半額以下の735万円である。確かにターボを筆頭にV8系の値落ちは無視できない。安いといっても「程度に難あり」ということは皆無で、むしろこの個体、とある法人の社長が新車で手に入れ丁寧に維持し、車庫もガレージ保管だったという。走行距離や内外装の程度を見るに、仕事で酷使された様子はなく、むしろ休日を楽しむスポーツグランツーリスモとして付き合ってきた様子がうかがえる。

 


 

 続いて、より敷居の低いV6モデルという観点を突き詰めると先代前期型も視野に入る。一例としてご紹介するのは初年度登録2005年式、走行距離6.3万km。2014年7月まで車検が付いた状態で、価格348万円だ。
 前期型といっても基本骨格に変わりはない。顔つきが丸みを帯びた程度だ。エンジンはより小さな3.2リッター(後期型V6は3.6リッター)だが、街中で扱う分にはなんら不満のない出力性能を持つ。シルバーの外装色にブラックの内装色は今でも艶を保っていて、汚れが目立たない利点もあるので、今後ファミリカーとして活躍してくれそうだ。右ハンドルも便利でいい。
 この個体、年式や走行距離の割に程度がすこぶる良好で、前オーナーが“好きで乗っていた”様子が伝わる。それは機関系にしても同様で、この年式走行距離なら消耗品はある程度交換時期を迎えてきているはず。だが、新車および認定中古車保証制度と共に、またはユーザー側の意向で多くの部品が“早期交換”され、常に完調な状態が維持されてきた。つまり整備は完璧だったわけで、ポルシェのタフさを味わうには格好のモデルだ。

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