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 さっそく同店に赴き取材を行ったのでご紹介しよう。「先代カングーは安定供給するのが難しい状況ですね。オーナーが手放してくれないので下取りがなかなか入ってこないのです。逆に考えればいいクルマであることの証なのですが……」と、笑うのは外山卓司 店長だ。そんな状況のなかでも「常時1-2台はありますよ」というからさすがルノー岡崎。カングーを狙っている方の力強い味方になってくれそうだ。

 ともあれ気になるのは先代カングーの相場だ。外山店長によると、2006-2007年式・アラフォー車(走行4-5万km)の160万円くらいを下限として、2008-2009年式・走行2万kmくらいまでの個体で200万円前後が目安になるそうだ。前述したようにルノー認定中古車には5年以内という規定があるからほとんどは2007年のマイナーチェンジによってシート地が変わり12V電源が装備された最後期型の1.6と考えていいだろう。それにしても200万円前後といえばニューモデルの相場と完全に被っているし、当時の新車価格は218万円なのだから稀少な人気モデル特有の高値安定相場である。それでも在庫すれば瞬く間に売れていくというから、先代カングーの人気って想像以上にすごい!

 人気の秘密は個性的なルックスとボディサイズにある。現行型は堂々たる3ナンバーボディとなってスタイリングの雰囲気もかなり変わってしまった。なんと全幅はトヨタ・アルファードと同じ1830mmなのだ。 それに比べると先代は余裕で5ナンバー枠に収まるコンパクトボディで、可愛らしいルックスも魅力。何より、駐車スペースを気にする必要がなく、街中での取り回しもラクというわけだ。

 ということで、サンプルカーには相場の最下限付近の158万円というプライスタグを付ける4.6万kmの1.6・4段ATをチョイスしてみた。ただし、さすが認定中古車!バリモノと呼べるほど内外装のコンディションは抜群で、HDDナビやETCも装着されている。

 ところで、カングーのボディカラーで一番人気となるのが黄色。サンプルカーのグリーンに比べると10-20万円高くなる。ブルーや白も黄色と変わらない値が付くことが多いからグリーンは「大穴色」、狙い目となるだろう。

 ちなみに「フランス車は購入後のメインテナンスが心配」という方が多いようだが、カングーは基本的に商用として使用されることを想定して作られているからメカの耐久性が高く弱点もない。消耗品をきっちりケアしてあげれば多額なコストを要するトラブルはまずないだろう。ほとんど国産車感覚で乗れるはずだ。

 街場の中古車店には走行7万kmで98万円なんていう激安物件が出ているが、そんな車両のほとんどはタイミングベルトなどの消耗品が交換されていない場合が多く、購入後に結局は30-50万円のメインテナンス・コストが必要になるから要注意だ。たとえば、先代カングーのタイミングベルトは6-7万kmを目安に交換が必要になる。10-15万円の費用がかかるので、やっぱりそのあたりをきっちりケアしてさらに保証の付く認定中古車が安心。そして長い目で見れば割安なのである。

 スタイリッシュで、便利に使えて、信頼性・耐久性も高い、そして何より運転も楽しめる。諸費用込み180万円の予算があればバリモノの認定中古車に手が届くのである。ファミリーカーに、デートカーに、キャンプに、通勤に、商用に、使い方はあなた次第だ。存分にカングー・ライフを楽しんでほしい。

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RENAULT
KANGOO
2002-2009

後席用として両サイドに設置されたスライドドアと観音開きのリアゲートがカングーを象徴する装備。搭載されるエンジンは1.6リッター直4DOHC(95ps・15.1mkg)。さすがラテン車、小排気量ながら活発にまわるのでよく走る。

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