04 インテリア
ウォールナットとシルバーのプレートでほどよい高級感を醸す室内。素材のクオリティは高く、取り付け精度も間違いなく世界のトップレベルにある。ステアリングの後方に見える変わった形状のレバーはシフトパドル(右がシフトアップ/左がシフトダウン)。センターコンソールのシフトレバー後方に見えるダイヤルは副変速機のスイッチ。HIGH(通常走行)/LOW(オフロード)/強制デフロックに切り換えられる。
05 シート
パイピングが施され表皮をピシッと張ったレザーの感触がいかにもドイツ車っぽくて好感が持てる。クッションはソフトで、もちろんサイズにも余裕があるからゆったりくつろげるだろう。後席もニールーム/ヘッドルームとも充分な広さ。電動レザーシートはV6がオプション、V8は標準で備わる。
06 エンジン
前期型には3.2リッターV6(220ps・31.1mkg)と4.2リッターV8(310ps・41.8mkg)の2種が用意されている。V6はR32と基本的には同じユニットで、V8は回転数によって切り換わる可変吸気マニフォールドが備わる。他のVWモデルと同様にノイズ/バイブレーションの少なさが際立っていることは言うまでもないけれど、V8の動力性能は圧倒的で、0-100km/h:8.1秒のタイムを叩き出す加速力は並みのスポーツセダンを凌ぐ。メーカーが公表した10・15モードの燃費はV6:6.9km/L、V8:6.6km/L。2005年7月には6リッターW12(450ps・61.2mkg)を搭載するW12スポーツがリリースされているものの登録台数は非常に少ない。
07 トランスミッション
両者ともアイシンAWのティプトロニック付き6段ATを搭載。自動変速によるシフトアップ/ダウン時のトルク変動をまったく感じさせないスムーズなマナーはお見事!ちなみにシフトパドルを使って変速する場合も、リミッターに当たると自動でシフトアップ、また過度な不可がかかるとキックダウンもしてくれるタイプを採用している。
08 タイヤ&サスペンション
前期型のタイヤサイズはV6/V8/シュトルツとも255/55R18。後期型になるとV8のみが275/45R19となった(サンプルカーは前期型のV8シュトルツだが、タイヤとアルミホイールは後期型仕様に換装されている)。サスペンションはノーマルがコイルスプリング、V8シュトルツのみ車高調整が可能なエアサスが標準(ノーマル/V6シュトルツはオプション設定)となる。エアサスは言うまでもないがコイルでもソフトで良く動き、しかも高速ではドシッと落ち着いたマナーが真骨頂。無駄な上下動は一切ないから街中でも快適に乗れる。 |