シロッコ R
2009年5月、約20年ぶりに復活を遂げたゴルフをベースとするコンパクト・スポーツクーペ「シロッコ」。先代と同様にバックドアを備える低く・幅広い3ドアのハッチバックボディはどの角度から見てもスタイリッシュで、いかにも速そうですよね。サイドウィンドーの細さなんか、完全に実用性無視。あのお堅いVWがよくもまあここまで割り切ったと思います。
ご紹介するのは、「レーシング」を意味する「R」の名が掲げられたシリーズ最強モデル「シロッコ R」です。とりあえず、思ったのは「いやー、よくこんな稀少車が出てきたなあ」ということ。こういうクルマがサラッと展示場に並んでいるのが「フォルクスワーゲン相模原橋本」のすごいところですよね。リリースされたのは2010年2月ですが、さすがの担当者もこの「R」が走っている姿を見かけたことは一度もありません。それもそのはず、シロッコRの新車価格は515万円。少ないのも納得できますよね。
気になるのはサンプルカーのお値段。走行8500kmで458万円のプライスボードが掲げられていました。これくらいの稀少車になると、相場なんてものはありませんから、実は担当者も高いのか安いのかわかりません。でも、物件のコンディション、動力性能や存在感のことなどを考えると決して高くはないと思います。「一生モノ」になりますからね。
シロッコRにはクルマ好きを「泣かせる」数々の演出が施されていて、例えば、フロントグリルには迫力満点の専用デザインが採用されていますし、コクピットに潜り込み、パイピングが施された上質なブラックレザーを低くセットすればそのポジションはスポーツカー以外の何者でもありません。やる気にさせてくれます。
エンジンもライトチューンが施された高性能ユニット。「R」のためだけに奢られた256psを叩き出す2.0L・直4ターボです。で、このエンジンのすごいところは、燃費がノーマルの2.0TSIと変わらない13.0km/L(10・15モード)を達成していること。ハイパフォーマンスモデルでも経済性を妥協しないのはさすがVWですね。
「フォルクスワーゲン相模原橋本」が在庫するとっておきのお宝モデル。若い頃、初代や二代目シロッコに憧れたベテランのクルマ好きにぜひお勧めしたい認定中古車です。
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