「今月のエンスーモデル」に登場するのは、多くのクルマ好きおやじたちが若い頃に憧れたクルマ。フランスの小さな高級車「RENAULT 5 BACCARA」であります。イマどきの言葉で言えば、プレミアム・コンパクトの元祖となるクルマですね。見つけたのは「もちろんあのお店」、全国のルノーフリークにお馴染みの正規ディーラー「ルノー ネクストワン徳島です。
見ても乗ってもいい雰囲気のエンスー車です! 超レアな5段MTのバカラ
ルノー5(サンク)は4(キャトル)に変わるフランスの大衆車として1972年に発表されました。ルノー社内でデザインが行われ、欧州で大ヒットを記録したこの初代サンクは、現代のコンパクトカーに通じるFF・2BOXを採用していたものの、エンジンは縦置きでした。そして、2世代目のサンクがリリースされたのは1984年。イタリアのマルチェロ・ガンディーニがデザインを担当、エンジンは横置きに改められました。このいわゆるシュペール(SUPER)・サンクは世界中で大ヒット。「ガイシャ」ブームに沸く日本でも正規輸入元だったJAXがかなりの数を導入したようです。導入モデルのすべてがインジェクション仕様となった1990年型には、ベースグレードとなる1.4L・直4+5段MT+3ドアのファイブから、ホットハッチのGTターボ、豪華装備のバカラまで豊富なバリエーションが用意されました。
そのバカラは、一般的には1.7L・直4のインジェクションユニット+3段ATとされていますが、実は初期モノにキャブの5段MTというレアな仕様もありました。ご紹介するのがその稀少なMTのバカラというわけです。もちろん、象徴となっている黒いボディにタンの革シートを装備! これこれ・これなんですよね。ボディは小さいけれど、お金持ちっぽいというか、白金っぽいというか、いま見てもやっぱり素敵です。
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