「今月の注目物件」に登場するのは、世界中の「ポルシェ乗り」から「特別なモデル」としてリスペクトされている3.2リッター空冷フラットシックス搭載の「930カレラ」です。見つけたのは首都圏のフリークにお馴染みの正規ディーラー「ポルシェ センター 柏 認定中古車ギャラリー」。フリークの皆さん! 必見です!
15年の長きにわたり生産が続けられた名車TYPE930
ナローから930、そして964、993へと進化した空冷フラットシックスをリアに積む911の歴史。興味はあるけれど、欲しいけれど、いつかは乗ってみたいけれど、でも最初の一歩が踏み出せない、そんなクルマ好きも多いのではないでしょうか。今回はそんな「オーナー予備軍」の背中を押す究極の1台。正規ディーラーが在庫する1984年式930カレラです。正規ディーラーが在庫するのは非常に珍しく、というか奇跡ですよね。
911の歴史は、1964年9月に販売が開始された2.0リッター空冷フラットシックスを積む通称「ナロー」から始まります。言うまでもなくRRでした。そして、1974年に排気量を2.7リッターまで拡大し、前後のデザインを変更、通称「ビッグバンパー」が与えられた930へと進化。1978年モデルからは排気量を3.0リッターに拡大したSCが登場し、1984年モデルではボッシュの電子制御燃料噴射システムを備えた3.2リッターの911カレラがリリースされています。今回の主役であるこの3.2リッターのカレラは、3.6リッターの964へとバトンタッチする1989年まで生産が続けられたわけです。
930には、カレラの他にターボなども用意されていましたが、もちろんティプトロニック仕様なんてものはありません。特に87年モデルまでのトランスミッションはポルシェ・シンクロのワイヤー式です。
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