新車登録から10年以内(走行距離無制限)の車両であることが基本になります。ただし、この基準をクリアーしていれば何でもありというわけではなく、取り扱う各ディーラーは整備履歴やコンディションを徹底的にチェックしてその資格があるかどうかを決定します。最近は、自社で管理していた車両、もしくはデモカーに限定する店舗が増えているようです。
基本的に1年もしくは2年間の保証が付与されます。2年保証の車両には初度登録から5年未満であることという条件が設定されています。ただし、5年未満の車両であっても1年保証になる場合もありますので、物件をチェックする際は必ず保証期間の欄を確認しましょう。
サーティファイドカーは万一故障した場合も走行距離にかかわらずメルセデス・ベンツ正規サービスネットワークにて無料で修理することができます(純正部品は原則としてすべてがその対象)。ただし、基幹部品に社外品を装着していた場合は保証が適用されないことがありますのでご注意ください。また、ボディ内外装品(塗装や錆を含む)、消耗部品(ブレーキパッドなど)、油脂類(エンジンオイルなど)は保証の対象外になります。
保証期間中は24時間365日、コールセンターに待機するオペレーターが電話1本で様々な手配を行ってくれます。たとえば、故障の応急処置を行うスタッフを派遣したり、クルマの牽引、また目的地までの交通手段も手配します。もちろん、すべてのサービスは一定の条件で無料。ただし、ツーリングサポート・コールセンター以外が手配した場合の費用は対象外になりますのでご注意ください。
メルセデス・ケアが付いている車両は残りの期間がその対象となります。メルセデス・ケアは修理からメインテナンスまで3年間が無料になるトータルサポート。対象物件が1年落ちの場合はその先2年間は一般保証とメインテナンス保証が適用されるわけです。エンジンオイルやワイパーブレードなどが無償で交換(インジケータ点灯時)できますのでかなりおトクです。
サーティファイドカーの「信頼と安心」の源泉は、徹底的に行われる納車整備にあると言ってもいいでしょう。最大100項目にも及ぶ点検・整備は厳しい基準に適合し充実の設備を備えたサービス工場においてしっかり教育を受けたメカニックが実施します。エンジンやトランスミッションなどはもちろんのことオーディオやナビの作動状態まで入念に行われ、不具合があれば修理・交換することが義務づけられています。細かいことですけれど、スペアキーや整備手帳、工具セットが揃っていない車両にはサーティファイドカーの名が与えられないのです。
新車登録から10年以上経過した車両はサーティファイドカーの規定から外れることになります。しかし、ディーラーが「その物件のコンディションが販売に値する」と判断した場合、店舗が独自の納車整備を行い独自の保証を付けて販売することもあります。ほとんどのケースが自社で管理していた車両と考えていいでしょう。最大のポイントはとてもリーズナブルということです。
全国のメルセデス・ベンツ正規ディーラーの中で現在サーティファイドカーを取り扱っている店舗は110店舗あります。その中には新車とサーティファイドカーを扱っている店舗とサーティファイドカーを専門に取り扱っているサーティファイドカーセンターがあります。サーティファイドカーセンターは、専用の店舗を持ち専任スタッフも常駐、さらに通常は20台以上の在庫があります。どちらの店舗で販売されているサーティファイドカーも同一基準を満たしています。
全国に29店舗のサーティファイドカーセンターがあります。現在ではサーティファイドカー人気によって、40台以上の在庫を持つ「メガ・サーティファイドカーセンター」も増えています。