徹底して地元のニーズに合わせた
品揃えが特徴
愛媛県松山市の中心部に位置するメルセデス・ベンツ愛媛サーティファイドカーセンター。クルマでのアクセスはもちろんのこと、駅からも近い好立地がポイントだ。
展示場をチェックしてみよう。最大勢力になっているのはBクラスで、A/Cクラスの品揃えも豊富。Cクラスは現行より先代のW203が多いのが特徴だ。付けられるプライスタグを検証してみると、100万円台と200万円台の車両が中心になっていることに気づかされる。他のサーティファイドカーセンターの平均値より100-200万円は低く設定してあるわけだ。
これには理由がある。同店のお客様の95%以上は地元の方であること。伊予は保守的な県民性で知られる地域だ。つまり目立ったことをするのが敬遠される風潮があって、クルマも大型の高級サルーンより実用的に使えるハッチバックやミドルクラスが受けるという。さらにお客様は会社勤めの方が中心。つまり、メルセデス・ベンツ愛媛サーティファイドカーセンターには、メルセデス・ベンツ=大きな高級車=経営者=特別な存在という図式は存在しない。お客様の大半は「実用車として優れているから」「安くていいクルマだから」、メルセデス・ベンツの認定中古車を選んでいるのである。
いっぽうで同店は、走行距離の伸びている下取り車のなかから厳選して徹底的に整備を施しリフレッシュした車両をリーズナブルな価格で販売する柔軟性も持っている。たとえば走行10万kmのG350ロングを350万円で登場させたりするわけだ。この車両は瞬く間に売れてしまったそうだが、取材の日も7.2万kmのG500ロング(認定中古車の対象外)が348万円で展示場を飾っていた。松山市はクルマ好きの方が多いことでも知られている地域。同店は地元のニーズに合わせた品揃えに徹するサーティファイドカーセンターなのだ。
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