「認定」の意味-その2

2010/04/19 12:00:00

お話は前回の続きです。。。

最近では、この「認定」というキーワード、色々なところで目にするようになりました。

当然、車に限らずですが中古車関連でも多くなりました。

お店で独自だったり、中古車情報サイト独自だったりと・・・

その中で、中古車関連のWEB系などで独自に「認定」と謳っているところを改めて見てみると、ちょっと不思議なことに気がつきました。どれもきっと皆さんご存知のサイトだったり大型の販売店のサイトです。

情報系サイトや雑誌などに関していえば、その表記がすべての情報についているわけではなく、「認定」しているモノと「認定していない」ものを、そのアイコンにて分別していたりします。

まず不思議だと思った第一の点は、そもそもそこで言う「ニンテイ」って何?と言う点です。

その多くがシステム的には、以前ブログでも書いた様にいわゆる第三者機関に商品の鑑定を依頼し、どうやらその鑑定書の付いている商品を「認定」と謳っているようです。

第三者が公平な目で鑑定した結果が添付されていることは、買う側にしてみると安心に繋がるということのようです。

ここでふと、また一つの疑問が。。。

大体そんなことが必要になるという事は、自らのサイトに安心ではない情報が掲載されているということが前提である訳で、そのこと自体も「良いの?それって??」って思うのです。

その上「認定」とは、なにがしらの責任において自らが認定しているのだろうに、「認定」だと言うだけで、何もないわけです。保証も何も。。。有るとしても正規ディーラー保障の残り期間分の程度だったりします。いわば自らはなにも保証も責任もとらず、それも結局は他人のフンドシって感じです。

鑑定自体は、外部機関が受け持っているという事でしっかりしたもののようで、鑑定は5段階とか9段階で行われるようです。中には最下ランクの鑑定結果の商品もあります。

そういうクルマは、「とりあえず走るレベルであることが事前にわかっている」と言うことが安心なのであって、そのクルマ自体が安心なわけではないのです。

世の中の人の「認定」というキーワードに対するイメージが、前回書いたように「認定」=「安心」・「確か」であるとするならば、それは「認定」などというキーワードを使わずに、「鑑定済み」とか「鑑定書付き」とか表記していただきたいと思ったのです。だって何を認めているのか?全く分からないですし消費者をまど惑わすだけですから。

我々のサイトに掲載されている正規ディーラーやインポーターが謳っている認定中古車は、それぞれが決めた規定に則って中古車を認定中古車に仕立てています。(名車館は別です。)

そうです。下取り車などの中古車を認定中古車に作っているのです。

そして、その多くがそれぞれ認定した商品に対しての責任を保証という形でとっています。

では、我々はどうなのか?その「認定」という言葉が人々に与えているイメージに対してどんな責任をとっているのか?

当然我々には、答えがあります。それはいわばポリシーでもあります。

「自分たちがお勧めできない情報は取り扱わない」。これに尽きます。「自分たちがお勧めできない情報を掲載する。」そんなことは、出来ない以上に理解出来ないからです。

このように考えると、これまでそれに関わる多くの人達が作り上げてきた「認定」に対するイメージが、以前の輸入車の中古車に対するイメージの時と同じように、また脅かされているのではないか?と心配な今日この頃です。