ライフスタイルの変化に伴ない愛車を変えていくことは、もはや一般化したといっていい。子どもがまだ小さい頃は、愛息や愛娘の成長と共に愛車を大きくしていくのが通例で、逆に子どもが成長し、独立してからは、パーソナルカーをチョイスしたり、愛車をダウンサイジングするのが定番スタイルだといえるだろう。夫婦水入らずで暮らしていたり、シングルで人生を謳歌している場合は、年齢の増加に伴ない、2シーターオープンの大型化、小型化を実践するケースがあるかもしれない。多彩なモデル・バリエーションを展開し、数多くのユーザーを満足させているメルセデス・ベンツは、どんなライフスタイルにも最良の選択肢を提供してくれる。
○数あるメルセデス・ベンツの中でも、CLクラスというのは『これ以上がないパーソナル・ラグジュアリー・クーペ』です。そのようなクルマを日々愛用している藤崎さんは現在おいくつですか?
藤崎さん:いま47歳です。
○47歳にして、Sクラスをベースとしたパーソナル・ラグジュアリー・クーペの頂点に辿り着きましたか!これまでの車歴の中で、メルセデス・ベンツを購入するに至った経緯を教えてください。
藤崎さん:仕事柄、高速道路を使った長距離移動をする機会が多いのですが、以前は使い勝手がいいクラウンやグロリアなどの国産セダンを愛用していました。しかし、いずれのクルマもハイスピード・クルージングを長時間できるようなクルマではありませんでした。そこで、35歳ぐらいのときに、高級セダンのスタンダードとして高い安全性と快適性を有しているW220型S500ロングを購入しました。
○なるほど。国産セダンからメルセデス・ベンツのフラッグシップ・セダンにチェンジしたわけですね。W220型S500ロングを使ってみた印象はどうでしたか?
藤崎さん:さすがに長距離移動がラクになりました。しかし、3〜4万kmほど走ってみて、そこから先の維持費が増えそうだったので、このクルマには2年ぐらいしか乗りませんでした。もう一度、国産セダンに乗ってもいいかな、と思い、3代目プレジデントを買いました。このクルマには5年ぐらい乗りましたね。
○Sクラスからプレジデントというのは面白い車歴ですね。ちなみに、プレジデントでのクルージングは、いかがでした?
藤崎さん:高速コーナーでは、途中で後輪がグッと入ってくれて、結構スポーティでしたよ。そういえば、BMWの740iに乗っていたこともありましたが、このクルマもよく走ってくれましたね。ただ、インテリアの雰囲気が自分の好みではなく、メルセデス・ベンツのほうがしっくりきます。
○結構スポーティ……。そんな感想を述べる元プレジデント・オーナーは藤崎さんぐらいだと思います(笑)。プレジデントの次のクルマは何だったのですか?
藤崎さん:やはり私にはメルセデスが最良だと思い、W221型S500を買いました。このクルマは、一年間で8万kmも走ってしまいました。ハイスピード・クルージングがとにかくラクでしたね。
○W221型のSクラスといえば、2005年10月に登場し、先進技術が惜しみなく投入された新世代の高級セダンですね。それまでの歴代Sクラス同様、ショーファードリブンに供されることも多々あったようですが、藤崎さんは一年間で8万kmも走ってしまうような正真正銘のオーナードライバーだったわけですね。
藤崎さん:ただ、長距離走行を毎日のように繰り返し、一年間で8万kmも走ると次第に各部にトラブルが発生するようになりました。足まわりの部品を交換するなど、いろいろやりましたよ。
○さすがのSクラスも藤崎さんのような使い方は稀ですからね。その後、W221型S500の走行距離はどのぐらいまで伸びたのですか?
藤崎さん:19万kmぐらいまで伸びました。実は今でも手放すことなく所有しています。先日、運転免許を取得した息子に「運転してみるか?」と聞いてみましたが、「大きすぎる!」との理由で運転しません。(笑)
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