メルセデス・ベンツの主軸を担うEクラスは、現行W212型で4世代目となる。世界のベンチマークであり続けるサルーン(ステーションワゴン)として、ここ日本でも広く親しまれている。とりわけ先代W211から日本上陸を開始したディーゼルエンジンが注目を浴びている。W211にはCDIが、W212では最新の環境対応性能を持ったBLUETEC(ブルーテック)が搭載される。
ブルーテックは、現在、世界でもっとも厳しいと言われる日本の排出ガス規制「ポスト新長期」規制を日本に導入される輸入車として始めて、しかもAT車としてクリアした画期的な技術だ。今回は、メルセデス流の「最高峰の環境技術」を認定中古車で味わうという点から、イチ早く登場したE350ブルーテック・ステーションワゴンのサーティファイドカーを取り上げたい。
W212の導入は2009年から。が、E350ブルーテックが加わったのは翌2010年。つまり2011年4月現在で導入から1年強しか経っておらず、ゆえに全国的に中古車の流通量はまだわずかだ。新車購入層の乗り換えはまだ皆無に近い状態だから、流通の主は、展示車、試乗車などいわゆるデモカー落ちとなる。ここで取り上げる個体もまさにそんな1台。メルセデス・ベンツ品川で見つけたほぼ新車状態のE350ブルーテック・ステーションワゴンである。
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