対して、堂々たるSUV像を持つX5である。いわゆる2代目の前期型になるが、X5にしては珍しいV8搭載モデルであり、かつX5の性格を引き立てるMスポーツパッケージや、利便性の高いコンフォートパッケージが付いた仕様だ。2回目の車検をまもなく迎える時期だが、内外装どこを取ってもキズやヘタリは微塵も感じられない。走行距離もわずか1.6万km。プレミアム・セレクションではなく、BMWアプルーブドカーに該当するが、それでも保証内容は1年または2万kmと充分なもの。なによりも新車で乗り出せば1000万円オーバーのモデルが、販売価格554.4万円というのは素直に安いと思える。

　このX6にしてもX5にしても、趣味趣向やライフスタイルがマッチすれば実にお買い得である。白、黒、シルバーの一辺倒が続いた昨今の輸入車業界にあって、こうした華やかな色の組み合わせもまた新鮮だと感じる。さすが個性を重んじる「BMW Premium Selection品川」のアプローチである。

　さらに同店は、母体が様々なアフターパーツのインポーターを務める阿部商会なので、納車の際にカスタマイズパーツを組み込んでもらうことが可能だ。マフラーやサスペンション、HIDなど内容は多岐にわたる。昨今はホイールペイントなどのメニューも整うなど、品質や安心感と共に、個性を重んじる彼らの精神が根付く。そうした環境下で、X6やX5がさらに光り輝くのである。

TEXT：中三川大地