2012年7月、メルセデス・ベンツの一拠点にして日本有数の販売量を誇るメルセデス・ベンツ品川の、そのサーティファイドカー拠点が拡充された。母体となる品川に加え、メルセデス・ベンツ蒲田サーティファイドカーセンターがオープンしたのだ。現在、同店は意欲的な取り組みをおこなう。
広い展示場には複数台のCクラスが並ぶ。そのほとんどが、走行距離フタケタ台、まだビニールも被ったままの未使用車と呼ばれるもの。「メルセデス史上、最高傑作のC」と謳われた大がかりなマイナーチェンジから1年と経たずして、現行型Cクラスが既に並んでいるのである。
いずれも新車に比べると実に魅力的なプライスが掲げられている。そこから今回は、Cクラスの定番中の定番と言える4ドアセダンという形態を横に置いて、クーペとステーションワゴンに注目したい。なぜならそこには未使用車という部分を抜きにしても、既存の常識を覆す取り組みがあった。
まずはカルサイトホワイトに彩られたクーペ。2012年9月登録のC180ブルーエフィシェンシー・クーペである。バイキセノンやLEDが組み込まれたアドバンストライトパッケージが、この未来的なフォルムに溶け込む。外観で注目すべきは足もとだ。ヨーロピアンチューナーとして名高いスポーツテクニック製のホイール「MONO10」により18インチ化されている。Cクラスに限らずメルセデス・ベンツといえばAMGで身をくるむのが一般的である。AMGスポーツパッケージなるものが用意され、生粋のAMGモデルでなくとも手軽にAMGを味わえるようになった。だからこそ、ツルシ状態+アフターホイールが新鮮である。個性という意味ではAMGよりも際立っている。
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