続いて伝統のジャガーレーシンググリーンをまとうXFRを見る。昨今、パイパフォーマンスサルーンと言えば白、黒、シルバーが不変の地位を持つが、このXFRは伝統を貫くかのごとくジャガーらしい色味なのがいい。とは言ってもこれは、メタリックが挿入されたスペシャルペイントとなる。独特の光沢を放つばかりか、傷や汚れが目立たないという。エンジンは先のXKRコンバーチブルと同様ながら、こちらは正統派4ドアサルーンという設えとなる。1台ですべてをまかないたい人にとっては格好のモデルだろう。

 このXFR、人気のオプション装備が満載され、いまや日本では珍しい左ハンドルという仕様。刺さる人には刺さるコダワリのオーダー車両であると分かる。2012年4月にデモカーとして登録され、走行距離はわずか1000kmながら、価格は大台を割り込む975万円だった。新車価格1200万円+オプション装備と考えると、ゆうに300万円以上の価格差がある。

 これらの個体は当然ながら新車保証が継続されるほか、ジャガーの認定中古車制度であるプレミア・コレクションに該当するので、新車と変わらぬ安心が約束される。販売するのは、英国車を取り扱って半世紀以上、一時はジャガーのPDIセンターを務めたこともあるという新東洋企業の販売拠点「ジャガー横浜」だからさらに心強い。整備対応力からブランドの世界観までジャガーを知り尽くした職人達が、彼らのショールームのリニューアルオープンを記念して特別に放出したのである。ジャガーのクルマ作り、根底に流れるレーシング精神を味わってみたいと思うなら、このチャンスは絶対逃せない。

TEXT:中三川大地

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ジャガーのRモデルに搭載される4999ccV8スーパーチャージャーを搭載したXFがこのXFRだ。この個体は2012年式でRモデルにしては珍しいジャガーレーシンググリーンをまとう。走行距離わずか1000kmで極めて新車に近い。

ガラスサンルーフにアルカンタラヘッドライニング、B&W1200Wプレミアムサウンドサラウンドシステムなどオプション装備が満載される。適度にホールド感のあるシートは長距離でも疲れにくく万能のスポーツサルーンだ。

インパネにもさりげなく“R”のエンブレムが挿入される。一見ジェントルな装いながらも、その気になれば手軽に最高出力510ps、最大トルク63.7kg-mの強烈なパワーユニットを味わえる。英国流の「羊の皮を被った狼」である。

ジャガー XKR コンバーチブル

2012年 検27/2 走行1,800km ポラリスホワイト
¥12,800,000

ジャガー XFR

2012年 検27/4 走行1,000km ジャガーレーシンググリーン
¥9,750,000

ジャガー横浜

アプルーブドカーセンター

神奈川県横浜市神奈川区七島町114
TEL.045-433-2131

 

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