まずは、XFの中でボトムレンジを担う2.0ラグジュアリーに注目した。アルティメットブラックの外装色に、ベージュレザーの内装。ドイツ車勢の中では定番コーディネイトだが、ジャガーでは没個性になることはない。ジャガーらしい気品と、昨今の未来的造形が融合した仕立てだと感じる。キーレスやフロアマット、バックカメラ付きパーキングエイドパックなど、オプション装備がひと通り揃っているのも嬉しい。登録済みならではの利点であり、所定の手続きと納車前点検さえ済ませば直ぐに走り出せる。

 この個体、価格は568万円である。純然たる新車でも595万円と内容を考えるとリーズナブルだが、先のオプション装備費用や、諸費用軽減分を考えると価値は倍増する。諸費用を補足すると、所得税の軽減のほか、同店の場合は重量税および自賠責保険が販売価格に含まれるという。このコーディネイトが自分の好みと合致すれば、実にお買い得な物件である。

 同じエンジンを搭載しながら、より豪華装備をまとう2.0プレミアムラグジュアリーも見てみよう。ポラリスホワイトにブラックレザーと、先の個体とは対称的なコーディネイトを持つ。メリディアンのプレミアムサウンドシステムを筆頭としたプラスアルファの装備に価値を見出すのなら、この選択肢もなかなかいい。価格は634万円と提示されていた。

 これらの個体は、2台とも今年3月に登録されたばかりで、当然ながら新車保証が継承される。その後のカーライフにおけるサポート体勢、個体への安心感は新車となんら変わることはない。往年のジャガーをさんざん味わってきた人は装い新たに出発した英国流サルーンに新鮮さをおぼえ、また初めてジャガーに乗る人は、巧みに残された英国世界に独特の存在感を感じるだろう。「ジャガー・モニターカー・スペシャルセールスキャンペーン」は、その濃密な世界を手に入れるまたとないチャンスである。これらの個体以外のコーディネイトを含めて、まずは物件を徹底チェックしたい。

TEXT:中三川大地

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パワートレインは2.0ラグジュアリーと同じながら、より豪華装備をまとうのが2.0プレミアムラグジュアリーだ。サブウーファーを含む11ものスピーカーからなるメリディアン・プレミアムサウンドシステムが目玉装備となる。価格634万円で販売されていた。

新時代ジャガーの息吹を感じさせる1998cc4気筒+ターボユニット。最高出力170kW(240ps)/5500rpm、最大トルク340Nm(34.7kg-m)/1750rpmという性能を持つ。組み合わされる8速ATと相まってストレスフリーだ。

ランドローバーと共にインド・タタ・モーターズのグループに入ろうとも英国伝統たるジャガーの世界観は決して失われていない。フロントグリル中央には主張しすぎない適度なサイズを持つジャガーのエンブレムが掲げられている。

ジャガー XF 2.0
ラグジュアリー

2013年 検28/3 走行14km 
アルティメットブラック
¥5,680,000

ジャガー XF 2.0
プレミアムラグジュアリー

2013年 検28/3 走行15km 
ポラリスホワイト
¥6,340,000

ジャガー・ランドローバー世田谷
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