テスターを導入して現行モデルも
的確に整備

 ユーザーにオリジナリティ溢れるカーライフを気軽に堪能してもらうために、スピリットでは様々な工夫(企業努力)をしているが、その最たるものが良質車を安価で提供していることと、ランニングコストの軽減に努めていることだ。在庫内容に関する詳細は後述するので、当パートでは維持費の抑制に関することを記すが、まず、トピックとして挙げたいのが、多様な整備を自社工場で行なっていることである。スピリットの渡邉翔氏によると、
「整備の方法がいろいろあるので、ユーザーの希望や予算に応じた最適なメニューをご提供することができます。'80年代にキャブレターのマセラティを販売、整備していましたので、個性が強い車両のメンテナンスに関しても、その時代からのノウハウの蓄積があります。特にマセラティを壊れないようにする知識や経験を多数得ています。そのようなノウハウの蓄積の中から、新品パーツへの交換ではなく、パーツのリビルトやオーバーホールで対処することによって、ユーザーの金銭的な負担を軽減可能であるというひとつの結論を導き出すことができました。現在でもオーバーホールを行なった各種部品を多数ストックし、ランニングコストを抑制できるようにしています。マセラティのカンビオコルサをより高いクオリティで整備するためにテスターを導入しましたので、モデルの年式を問うことなく、歴代マセラティをこれまで以上に安心して使っていただけると思います。レザーの塗装、パネルの“ベタベタ”の修復に関しても自社にて対応可能です。遠方のユーザーにも、ご自宅の近くのファクトリーをご紹介できます。お気軽にご相談ください」とのことだった。

店舗に併設されたファクトリーの横に車両保管スペースがあり、そこに深紅のスパイダー・ザガートが置かれていた。内外装とも素晴らしいコンディションをキープしている現車(インテリアはリペア済み/エクステリアはオリジナル状態をキープ)は、稀少なMT仕様だった。