質問:29歳・女性 Aさん(京都府京都市) 1年後に結婚を予定しています。婚約者は郊外に暮らす地主の長男ですから彼の家に入ることになります(豪邸!玉の輿!ヤッタゾ!!)。で、独身最後の1年を思いっきり楽しむため、さらに嫁いでから買い物などに使うクルマを探しています。使いやすくてお洒落でおトクな認定中古車を紹介してください。ちなみにいまは国産の軽自動車に乗っています。
まずは、婚活の成功、おめでとうございます。さて、あなたのクルマ選びには3つの条件がありますよね。その1が独身生活を楽しむための相棒となること。その2が結婚してから地域を仕切る「若女将」に相応しい上品な足グルマとなること。つまり、スタイリッシュであり、実用的であり、ステイタスも感じさせなければならない。その3は近い将来に赤ちゃんも乗せることになるでしょうから安全性も重要なポイントになるでしょう。そんな「わがまま」をすべて満たしてくれるクルマと言えば、もうあのクルマしかありません。メルセデス・ベンツ Aクラスです。
メルセデス・ベンツと言えば、世界屈指の高級ブランドで、SクラスやEクラスなど大きいサルーンがイメージリーダーになっていますよね。でも、近年はハッチバックの小型車にも力を入れているんですよ。その代表格がAクラスです。ただし、「末っ子」と言っても侮ってはいけません。その小さいボディにメルセデス・クオリティがギュッと詰まった実力派のコンパクトカーなのです。 ところで、Aクラスには2世代があります。特にお勧めしたいのは2005年に登場したW169のコードナンバーを持つ現行型です。サーティファイドカー(認定中古車)の流通量が豊富で選びやすいですし、ボディデザインも先代よりグッとスタイリッシュ。メカニズムの完成度も高く、さらに安全性も格段に向上しているのです。 そのW169、デビュー当初は1.7L・直4エンジンを搭載するA170と充実装備のA170エレガンス、そして2L・直4のA200エレガンス、2L・直4ターボを積むスポーティタイプのA200ターボ・アバンギャルドが用意されていましたが、その後A200系はカタログから姿を消してA170系のみとなりました。2009年にはネーミングがA180、A180エレガンスに変更されています。組み合わされるトランスミッションはCVT(無段変速)。燃費は2008年に実施されたマイナーチェンジ前のA170系が12.2km/L、後期型A170系とA180系は13.0km/L。モデルの概要はざっとこんな感じになります。
ホイールベースが……なんて難しい話は抜きにして、最大の特徴は、何と言ってもコンパクトカーの領域を超えた快適な乗り心地と内外装の高級感、そして高い安全性にあります。特に先代譲りのサンドイッチ・コンセプトという二層構造フロアの採用により、大型車に匹敵する高い衝突安全性を持つことは見逃せないポイントになるでしょう。また、着座位置が高く、運転しているときの目線はホンダ・オデッセイと同じくらいですから、女性の方にも運転しやすくラクだと思います。特に京都は狭い路地が多いですからね。 様々な生活のシーンにマッチする頼れる相棒になること間違いなしのAクラス。その安心感を知ってしまうと、もう軽自動車には戻れなくなります。Aクラスって、というかメルセデス・ベンツって、ホントまじめに作られているんですよ。
ところでAクラス・サーティファイドカー(認定中古車)の流通量は、A180系(2009年以降)と後期型A170系が最大勢力といった状況。価格は100万円台中盤からが目安になります。ただし、走行4万kmを超えているもののコンディション抜群の前期型アラフォー物件も100万円前後で出てきますから、ぜひチェックしてみてください。Aさんの場合、これからいろんな「イベント」で出費が続くでしょうから、クルマにかけるコストは抑えたほうがいいですしね。とにかく3年後には、Aクラスを選んで良かったと思えるはずです。
A170(W169) ●全長×全幅×全高:3885×1765×1595mm●車両重量:1310kg ●エンジン形式:直列4気筒SOHC 1698cc●最高出力:116ps/5500rpm●最大トルク:15.8kgm/3500-4000rpm●燃費:13.0km/L(10・15モード) ●変速機:CVT(無段変速)●駆動方式:前輪駆動 ●タイヤサイズ:185/65R15 A180エレガンス(W169) ●全長×全幅×全高:3885×1765×1595mm●車両重量:1310kg ●エンジン形式:直列4気筒SOHC 1698cc●最高出力:116ps/5500rpm●最大トルク:15.8kgm/3500-4000rpm●燃費:13.0km/L(10・15モード) ●変速機:CVT(無段変速)●駆動方式:前輪駆動 ●タイヤサイズ:195/55R16
質問:51歳・男性Bさん(東京都世田谷区) 長男が大学を卒業してようやく子育てが一段落しました。といっても長女は高校1年生ですからこれからも家計はたいへんです。で、国産ミニバンを手放して家族3人でコンパクトカーに乗ろうと思います。国産の新車か、輸入車の認定中古車にしようか、迷っています。まずは輸入車派の代表として認定中古車.comの意見を聞かせてください。ちなみに趣味はゴルフです。また、若い頃はクラシック・ミニやVWゴルフなどに乗っていた経験を持ち、実はけっこうクルマが好きです。
Bさんの年齢、そしてクルマ遍歴からみて、学生の頃は輸入車に憧れそしてがんばって働いてその夢を実現していった世代ですよね。きっとBMW318iのことを「六本木カローラ」、メルセデス・ベンツ190Eを「小ベンツ」なんて呼ぶワンレン・ボディコンの彼女と「マハラジャ」なんかに通っていたのかもしれません。ということで、Bさんの新しい相棒に必要な条件を考えてみましょう。 まずその1は気を遣わずに普段使いができる機動力を備えていること。その2が奥さんでもラクに運転できて、さらに高い安全性を持っていること。その3がBさんはゴルフを楽しまれるわけですから、グランドツアラーとして使え充分な荷室の広さも持つこと。ゴルフ場まで仕事関係の方を乗せることも多いでしょう。ゆえに後席の広さと高速での快適性は特に重要ですよね。まさに生活のなかの様々なシーンで活躍できるクオリティの高いコンパクトカーが必要なわけです。そうなるともうこれしかありません。メルセデス・ベンツBクラスです。2012年4月に新型が登場していますが、認定中古車.comがおススメするのはぐっと買い得な先代のT245です。
先代Bクラスは2006年1月に上陸を果たしました。ご存じのとおり、ベースになっているのは約1年前にデビューした現行Aクラスで、フロアパン、サスペンション、パワートレーンなどを踏襲、フロアを二重構造にするサンドイッチ・コンセプトも受け継いでいます。ただし、ホイールベースを210mm、そして全長を420mmも拡大して、広大な居住空間を確保することに成功。その広さはひとクラス上のCクラス(先代)を凌ぐほどなのです。では、単なるAクラスのロングホイールベース版かというと、もちろんメルセデス・ベンツがそのような白モノ家電的なクルマを作るわけがありませんよね。その魅力、クルマ好きの方なら乗れば必ずわかります。 当初用意されたのはB170(1.7L直4)、B200(2.0L直4)、B200ターボ(2.0L直4ターボ)の3機種。組み合わされるトランスミッションはすべて無段変速のCVTです。2008年にフロントグリルやインテリアのデザインを変更、2009年8月にはB170をB180とする名称変更が行われています。このとき、B200ターボはカタログから落ちました。そして、2012年4月に新型にスイッチします。ちなみに後期型B170/B180の燃費(10・15モード)は13.8km/Lです。モデルの概要をサラッと解説するとこんな感じになります。
とにかくBクラス最大の特徴は室内と荷室の広さ。特に後席のスペースは2リッタークラスのハッチバックモデルでは最大級です。さすがのVWゴルフも敵いません。もちろん、ただ広いだけの国産ミニバン的なクルマではなく、メルセデス・ベンツがBクラスのことを「コンパクト・スポーツツアラー」と称しているように、高速での快適性はかなり高いレベルにあります。その乗り心地は硬すぎず柔らかすぎない絶妙なもの。ダンパーの動きがウルトラ・スムーズで、クルマ好きの方も「さすがメルセデス」と納得するでしょう。長距離を走ってもコンパクトカー特有の「あの疲れ」をまったく感じることがありません。エンジンとCVTの相性も抜群で、B170でも100km/h走行時の回転数は僅か1900rpm。だから、静粛性も非常に高いわけです。 Bクラスはシティコミューターではありません。家族でゆったり乗れて、優れた高速走行性を備えゴルフ場まで快適に走れる。クルマ好きのBさんを納得させるクオリティを持つコンパクトなグランドツアラーなんですね。安全性もBクラスのトピック。例のサンドイッチ構造が大型車に匹敵する高い衝突安全性を実現していますし、なにより安全性を高めるための装備や素材に手を抜かない、というかケチらないのがメルセデス・ベンツなのです。ドアの厚みなどを同クラスの国産車と比較してみてください。Bクラスは万一のときも守ってくれます。
ところでBクラス・サーティファイドカー(認定中古車)の流通量ですが、すごく人気があるためA/C/Eクラスに比べると少なめです。中心になっているのはB180で平均価格帯は250万円前後。B200やB200ターボとの価格差がほとんどないですから、あえてB200系を狙ってみるのもありですが、個人的にはB180のスポーツパッケージ付きや限定車をターゲットにしたほうが上手な買い物ができると思います。また、コンディション抜群のB170アラフォー物件(走行4万km以上もしくは初度登録から5年以上の物件)も120万円くらいで出てきますから狙い撃ちしてみるのもおススメ。Bさんの場合、これから娘さんの教育費もかかりますしね。新型Bクラスの登場で先代サーティファイドカーの流通量も徐々に増えてくるでしょう。焦らずゆっくり探してみてください。
B180(T245) ●全長×全幅×全高:4275×1780×1605mm●車両重量:1380kg ●エンジン形式:直列4気筒SOHC 1698cc●最高出力:116ps/5500rpm●最大トルク:15.8kgm/3500-4000rpm●燃費:13.8km/L(10・15モード) ●変速機:CVT(無段変速)●駆動方式:前輪駆動 ●タイヤサイズ:205/55R16 B200(T245) ●全長×全幅×全高:4275×1780×1605mm●車両重量:1390kg ●エンジン形式:直列4気筒SOHC 2034cc●最高出力:136ps/5500rpm●最大トルク:18.9kgm/3500-4000rpm●燃費:12.6km/L(10・15モード) ●変速機:CVT(無段変速)●駆動方式:前輪駆動 ●タイヤサイズ:215/45R17
質問:40歳・男性Cさん(福岡県福岡市) 小学生の子供が3人いますので、国産のミニバンに乗っています。他に軽自動車も所有していますが、それは妻の買い物グルマ。で、私はミニバンを通勤に使っているわけです(一般道のみ)。そろそろ自分用の足グルマを持ちたいのですが、さすがにもう軽自動車はイヤだなと思っています。小さいけれど安全で、使いやすくて、燃費がよくて、さらにクルマ好きの意地をみせられる認定中古車を提案してください。ちなみに、教育費も想像以上にかかっていますし、自動車税のこともありますので贅沢はできません。
Cさんの相棒に相応しいのはズバリ! 元祖シティコミューター「スマート」です。なぜ自信を持って推挙できるのか? 理由はいたってシンプル。主な用途が通勤であること。で、運転を楽しませてくれて、スタイリッシュで、燃費が良くて、万一の時にも乗員を守ってくれる高い安全性を持つコンパクトカー、となればスマート意外には考えられません。Cさんの場合は一般道での通勤ですよね。街中こそスマートが最も輝くステージなのです。きっと職場の皆さんも、「なんで?」とは言わないはず。「センスいいじゃない」と評価してくれる……かどうかはお約束できませんが、後悔させないことはお約束できます。なかでも認定中古車.comがおススメするのは現行型フォーツークーペmhd(C451)です。
初代スマートは、クルマのもうひとつの理想形、特に「エコノミー&エコロジー」を追求して、リストウォッチ・ブランドのスウォッチと当時のダイムラー・ベンツが共同作業で生み出し、メルセデス・ベンツ ブランドとして販売された2人乗りのコンパクトカーです。2000年12月、まずはクーペから上陸、その後はカブリオや軽自動車の枠に収まる「K」、ロードスター、5ドア版のフォーフォーなどをリリースしてラインナップを拡充していきます。 ところで、先行して販売されていた欧州でも、あまりに先進的なコンセプト、そして個性的なスタイルを持っていたため、当初は「いくらなんでも小さすぎやしないか」「RRってどうなのよ」なんて言われてセールスもぱっとしなかったようですが、徐々に都市部のユーザーにその価値が認められ、呼称がフォーツークーペやフォーツーカブリオに改められた2004年頃になると一気に大ブレーク。瞬く間にイタリアやフランスの大都市圏では街を埋めつくすほどの一大勢力となったのはご存じのとおりです。 歴史的なヒットを記録してコンパクトカーのメインストリーマーとなった先代C/A450が7年ぶりのフルモデルチェンジを果たしたのは2007年。中核モデルのフォーツークーペと人気のフォーツーカブリオが導入されました。最大のトピックはボディの大型化。全長2720×全幅1560×全高1540mmのスリーサイズは、先代のベースグレードと比較すると180mm長く、45mmもワイド。これはキャビンの快適性を向上させることが主な目的ではなく、アメリカの厳しい衝突安全基準をクリアするための方策だったと言われています。 2代目のC/A451では、リアのラゲッジルーム下に積まれるエンジンも刷新。先代と同じ直列3気筒を採用しているものの、排気量が1.0リッターに拡大されスムーズネスと力強さを飛躍的に向上させました。71ps・9.4mkgのパワーとトルクは数字だけ見ると「大丈夫なの?」と思うでしょうけれど、車重は僅か810kgなのをお忘れなく。アウトバーンの左車線を走るのなら話は別ですが、日本の道路環境で痛痒を感じるシーンはまずありません。とにかく全域でスムーズ&トルキー、もちろん100km/h巡航も軽快にこなします。組み合わされるセミATも従来のザックス製6段からゲドラグ製5段に換装。先代はATモードにおけるシフトアップ時のギクシャク感が弱点でしたけれど、ギアリングの変更などが奏功していわゆる息継ぎをする間が見事になくなりました。
認定中古車.comがCさんにおススメするのは2008年12月にリリースされ、認定中古車市場でも一大勢力となっているフォーツークーペmhd(マイクロ・ハイブリッド・ドライブ)。カブリオより維持するのがラクだし、何と言っても探しやすいですからね。このmhdは、ブレーキを踏んだ状態で速度が8km/h以下になるとクルマが完全に停止する前にエンジンが自動でストップ、ブレーキペダルから足を離すと再び始動する機能(アイドリングストップ)を備えているモデル。真夏の渋滞などエアコン性能を最大限に使いたいときはECOスイッチをオフにしておけばエンジンはストップしない仕組みです。メーカーの発表する2011モデル・mhdの燃費(10・15モード)はなんと23.5km/L! スマートはお財布にも優しいわけです。
そして注目の安全性ですが、「これだけ小さいのだからヤバイ」と考えるのは間違い。真横から眺めてみてください。キャビンを覆うように色分けされている部分がありますよね。あれはデザインではなく、実はクルマの基本骨格となるシェルなんですよ。その構造はF1マシーンに近いと言われていて、「スマートの安全神話」の源泉になっています。試しにコクピットへ乗り込んでドアを閉めてみてください。バタンと軽自動車みたいに頼りない音はしません。スマートはバスンと高級セダン、というかちゃんとメルセデス・ベンツの音がするはず。スマートの開発陣に「小さいからしかたない」という妥協はなかったのです。
欧州とは異なり、日本ではまだまだ少数派のスマート。でも、ビッグセダンやスポーツカーを乗り継いできたクルマ好きの方々が購入するケースも増えているようです。あくまで個人的な印象なのですが、街中で出逢うスマートは、運転マナーが良く、しかも運転が上手い場合が多いと思います。つまり、スマートのオーナーには知的なベテランのクルマ好きが多いんでしょうね。どうです? Cさんにピッタリのコンパクトカーでしょ。スタイリッシュで装備の充実した限定車のサーティファイドカーも出てきますのでぜひチェックしてみてください。
スマート・フォーツークーペ mhd(C451) ●全長×全幅×全高:2720×1560×1540mm●車両重量:830kg ●エンジン形式:直列3気筒DOHC、999cc●最高出力:71ps/5800rpm●最大トルク:9.4mkg/2800rpm●燃費:23.5km/L(10・15モード) ●変速機:5段AT●駆動方式:後輪駆動 ●タイヤサイズ:前155/60R15、後175/55R15