目的別ヤングタイマーの選び方/第2回/日常+ビジネスシーン編

2020/06/28 12:04:59

目的別ヤングタイマーの選び方/第2回

 
日常+ビジネスシーン編
 
 
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はじめに/ヤングタイマーとは?
 
ヤングタイマーは、初度登録から15〜30年ほど経過しているクルマのことで、一番旧いモノで'80年代後半に発売された国内外の車両といったイメージです。この頃に生産されたクルマといえば、デザイン性の高さや品質のよさをアドバンテージとしていました。いま見てもカッコよく、しかも実用性が高くって安価な点が特徴だといえます。本特集では、ヤングタイマーならではといえるそれらの魅力に着目し、毎月、車 市場 名車館 編集長の筆者(高桑)が気になるヤングタイマーをピックアップ。記事をアップしています。
 
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「ヤングタイマー」を「実用車」として楽しむ際の注意点について
 
初度登録から15〜30年ほど経過しているので、やはり、ヤングタイマーも年々良質なクルマが減ってきています。ショップ側の立場(視点)から申し上げると、販売車両の仕入れが困難な状況になってきているわけです。クルマに詳しくない方の中には、ヤングタイマーを最新の国産車を扱うような気軽な感覚で足として使用し、保管やメンテナンスも疎かにして、わずか数年で廃車にしてしまう心無い人もいます。ヤングタイマーに対する正しい知識とクルマへの愛情があってこそ「パーツが豊富なクルマは旧くても足になる」という記事が成立するので、これからヤングタイマーをゲットしようと思っている方は少しだけ心して購入に臨んでください。
 
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メルセデス・ベンツ Sクラス(W126型)とは?
 
メルセデス・ベンツの上級サルーンは、いまでこそSクラスと呼ばれていますが、1965〜1972年に発売されていたW108型の呼び名はまだSクラスではありませんでした。W108型は1972年に後継車であるW116型とバトンタッチし、それまで以上に安全へのこだわりを各所に反映。このW116型から、メルセデス・ベンツの社内でも正式に“Sクラス”という呼称が使われるようになりました。W116型は1979年に実施されたフルモデルチェンジによってW126型へと進化し、ショート・ボディ仕様のW126、ロング・ボディ仕様のV126、クーペ・ボディ仕様のC126という3種によってラインナップが構成されました。正規輸入車と同時に数多くの並行輸入車が販売されたことがW126型シリーズの特徴で、その背景には'80年代の日本がバブル景気の真っ只中にあったという当時ならではの世相が深く関係していました。
 
W126型シリーズは、先代モデルのW116型が有していた優れた走行性能、快適性、安全性を引き継ぎつつ、オイルショック後の時代背景を受けて、大型高級車ながらも経済効率を追求していました。具体的に説明すると、省エネルギーと環境保護を命題として徹底した空力特性の向上と軽量化が図られました。そして、風洞実験によって生み出されたボディは、突起や段差が無くされ、さらに車幅狭くすることで前面投影面積を減少させ、0.36という当時の量産車ではトップクラスのCd値を実現していました。W126型シリーズのデザインを担当したのは、W124型を手がけたことも有名なブルーノ・サッコ氏(メルセデス・ベンツに41年間在籍し、同社のデザイン哲学に新しい命を吹き込みました)で、同時期にデザインされた彼の作品は似たような意匠のグリルを採用していました。
 
SRSエアバッグやABSをはじめ、シート型デザインのパワーシート調整スイッチやシートベルトアンカーの高さ調整機構など、現在のクルマに欠かすことができない安全装備や運転環境を高めるディテールの数々はW126型シリーズから始まったといわれています。
 
 
W126型シリーズは、現在に通じる安全や環境のための技術を世界に先駆けて実用化した歴史的な上級サルーンで、1991年に生産終了となりました。12年間に及ぶモデルライフは歴代Sクラスの中で最長であることからも、いかにこのクルマが人気車であったのかを窺い知ることができるでしょう。
 
最善か無か、の精神が色濃い時代に造られたモデルなので各部のクオリティが高く、いまでも日常での使用はもちろん、その気になればビジネスシーンでも使うことができます。現車のオーナーになった方は、このままオリジナルの状態をキープし、しっとりとした乗り味を楽しみながら、常にピッカピカの状態で乗ってください。
 
 
□プライス&店舗インフォメーション
 
 
■メルセデス・ベンツ Sクラス 420SEL
 
税込車両本体価格:198万円
 
年式:1988年(昭和63年)
 
国内初登録:1988年(昭和63年)5月
 
車検:2021年(令和3年)5月まで
 
走行距離:75,300km
 
修復歴なし
 
特記事項:ディーラー車、ワンオーナー、車庫保管車両
 
■販売店舗
 
Garage ENZO 本店
 
住所:〒300-1211 茨城県牛久市柏田町3041-3
 
TEL:029-878-0911
 
営業時間:10:00〜20:00(平日)/11:00〜18:00(祝祭日)
 
HP:http://www.enzo.co.jp
 
文&写真/車 市場 名車館 編集長:高桑秀典

目的別ヤングタイマーの選び方/第1回/日常+週末ドライブ+自動車趣味生活(ガレージライフ)編

2020/06/23 12:10:00
目的別ヤングタイマーの選び方/第1回
 

日常+週末ドライブ+自動車趣味生活(ガレージライフ)編

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はじめに/ヤングタイマーとは?

ヤングタイマーは、初度登録から15〜30年ほど経過しているクルマのことで、一番旧いモノで'80年代後半に発売された国内外の車両といったイメージです。この頃に生産されたクルマといえば、デザイン性の高さや品質のよさをアドバンテージとしていました。いま見てもカッコよく、しかも実用性が高くって安価な点が特徴だといえます。本特集では、ヤングタイマーならではといえるそれらの魅力に着目し、毎月、車 市場 名車館 編集長の筆者(高桑)が気になるヤングタイマーをピックアップ。記事をアップしています。

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「ヤングタイマー」を「実用車」として楽しむ際の注意点について

初度登録から15〜30年ほど経過しているので、やはり、ヤングタイマーも年々良質なクルマが減ってきています。ショップ側の立場(視点)から申し上げると、販売車両の仕入れが困難な状況になってきているわけです。クルマに詳しくない方の中には、ヤングタイマーを最新の国産車を扱うような気軽な感覚で足として使用し、保管やメンテナンスも疎かにして、わずか数年で廃車にしてしまう心無い人もいます。ヤングタイマーに対する正しい知識とクルマへの愛情があってこそ「パーツが豊富なクルマは旧くても足になる」という記事が成立するので、これからヤングタイマーをゲットしようと思っている方は少しだけ心して購入に臨んでください。

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ポルシェ 928とは?

もはやポルシェと同義語となっている「911シリーズ」よりも上級のマーケットをターゲットとしていたポルシェ 928は、1977年にデビューしたラグジュアリーなグランドツーリングカーです。911よりも快適性が重視されており、911のように空冷水平対向6気筒エンジンをリアエンドに積むのではなく、928は新開発された水冷V型8気筒エンジンをフロントに搭載し、FRレイアウトを採用していました。水冷V型8気筒エンジンの排気量は、初期モデルの4.5リッターから最終的に5.4リッターにまで拡大されました。

928は当時ポルシェ社の社長であったエルンスト・フールマン氏の主導により、同社にとって象徴ともいえる911の代わりになるモデルとして開発されたともいわれており、発売当時よりAT車が用意されるなど、ポルシェのラインナップにおいてはひと際高級なグランドツーリングカーとして位置づけられていたわけです。車両本体価格自体も、911より高額でした。

次世代を担うグランドツーリングカーとして、1978年モデルから量産が開始された928の開発では、まず、軽量化が重要視されました。具体的に説明すると、ドア、フロントフェンダー、ボンネットのマテリアルとして、スチールではなくアルミニウムを採用。ボディに一体化されたプラスチック製バンパーの背面には、アルミニウム素材のパーツが組み込まれ、8km/h以下の速度で衝突した場合には損傷することなく復元できるようになっています。

928の丸みを帯びたフロントセクションには、丸型の電動ポップアップヘッドライトを装備。フロントと同じように丸みを帯びたハッチバックスタイルのリアには大型のウィンドウ(リッド)が備わっています。

また、928はFRレイアウトであっても前後の重量配分にこだわって設計されており、トランスミッションとデフと一体にしてリアアクスル側に搭載したトランスアクスル方式(セントラル・チューブでエンジンとトランスミッションをつないでいる)を採用。もっと分かりやすく説明すると、トランスミッションとデフをリアアクスルの手前にレイアウトし、センタートンネル内のプロペラシャフトを介してエンジンと接続することで、車重の理想的な前後配分を可能にしていました。

さらに928のリアアクスルには、全体的に新設計が施されました。ヴァイザッハ・アクスルと呼ばれるサスペンションの特徴は、トーインを安定化させる機能です。このメカニズム(パワーオフと制動時のトー角をイン方向に変化させ、クルマの姿勢を安定させる)はパッシブ・リアホイール・ステアリングとして機能し、優れた安全性を確保するために大きく貢献しています。

●928(1978-82年モデル)

リアスポイラーの無い丸みを帯びたリアエンドは、928ならではの特徴です。またこのモデルは後の派生モデルとは異なり、フロントスポイラー、リアスポイラーを装備していません。928の4.5リッターエンジンは、240psの最高出力を誇りました。

●928 S(1980-86年モデル)

928 Sはブラックのフロント/リアスポイラー、ボディカラーと同色となるサイドプロテクションストリップ、そして、サイドインジケーターライトを装備しています。エンジンの排気量は初期の4.7リッターから5.0リッター(1986年モデル)まで拡大されました。最高出力は300psで、1984年モデルでは310psを実現。触媒コンバータが採用された1986年モデルでは288psとなりました。1984年にS2、S3へと発展。

●928 S4(1987-91年モデル)

928 S4は、エアインテークを備えた丸みのあるフロントエプロンが印象的。傾斜したリアエンドでは、フラッシュサーフェスデザインのワイドなテールライトや後方に突き出たブラックのリアスポイラーが印象的です。5.0リッターエンジンを搭載し、最高出力は320psです。

●928 GT(1989-91年モデル)

928 S4よりもさらにスポーティなモデルで、トランスミッションは5速MTのみが設定されました。5.0リッター、V型8気筒エンジンの最高出力は330psまで増大。独創的なデザインのホイールが特徴です。

●928 GTS(1992-95年モデル)

928が進化し、最終発展型として結実した928 GTSには、張り出したリアフェンダー、レッドのリアライトパネル、ボディカラー同色のリアスポイラー、カップ・デザインのドアミラー、17インチのカップ・ホイールを標準装備。GTSに搭載された5.4リッター、V型8気筒エンジンは、最高出力350psを誇りました。

今回ピックアップしたのは1991年式のポルシェ 928 S4です。販売店舗のオートモービルアシスト・ブレスでは、代表の加藤さんが自分で乗りたいクルマを販売しているので、この928 S4も日常の使用+週末に楽しむドライブ+ガレージなどでの自動車趣味生活をじっくり楽しむことができます。

いまでも高い人気を誇る911シリーズが延命されたことにより、924、944、968、928といったトランスアクスル系のポルシェ製水冷FRスポーツカーたちはフェードアウトしていきましたが、どのモデルのデザインも洗練されていて旧さを感じさせないので、この機会にボスキャラ的な928に乗ってみてはいかがでしょうか。

□プライス&店舗インフォメーション
 
■ポルシェ 928 S4
 
税込車両本体価格:358万円
 
年式:1991年
 
走行距離:10万1000km 
 
ミッション:4速AT
 
車検:2年付
 
修復歴なし/内外装美車/機関良好
 
特記事項:左ハンドル、フル装備、サンルーフ、Wエアバッグ、黒革シート、パワーシート、社外HDDナビ、バックカメラ、ETC、キーレス、スペアキー、純正AW、タイベル交換済、取説/記録簿(多数)あり
 
■販売店舗
 
オートモービルアシスト・ブレス
 
住所:〒190-1214 東京都西多摩郡瑞穂町むさし野3-1-18 
 
TEL:042-539-2268
 
営業時間:(平日)9:30〜19:00/(日曜・祝祭日)9:30〜18:00
 
定休日:月曜日・第2火曜日
 
HP:http://www.blesscar.jp
 
文&写真/車 市場 名車館 編集長:高桑秀典 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

名車もいいけど迷車もね!/第10回

2020/05/26 11:23:24

 

名車もいいけど迷車もね!

迷車を育てると名車になる!?/第10回

はじめに/ヤングタイマーとは?

ヤングタイマーは、初度登録から15〜30年ほど経過しているクルマのことで、一番旧いモノで'80年代後半に発売された国内外の車両といったイメージです。この頃に生産されたクルマといえば、デザイン性の高さや品質のよさをアドバンテージとしていました。いま見てもカッコよく、しかも実用性が高くって安価な点が特徴だといえます。本特集では、ヤングタイマーならではといえるそれらの魅力に着目し、毎月、車 市場 名車館 編集長の筆者(高桑)が気になるヤングタイマーをピックアップ。記事をアップしています。

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「ヤングタイマー」を「実用車」として楽しむ際の注意点について

初度登録から15〜30年ほど経過しているので、やはり、ヤングタイマーも年々良質なクルマが減ってきています。ショップ側の立場(視点)から申し上げると、販売車両の仕入れが困難な状況になってきているわけです。クルマに詳しくない方の中には、ヤングタイマーを最新の国産車を扱うような気軽な感覚で足として使用し、保管やメンテナンスも疎かにして、わずか数年で廃車にしてしまう心無い人もいます。ヤングタイマーに対する正しい知識とクルマへの愛情があってこそ「パーツが豊富なクルマは旧くても足になる」という記事が成立するので、これからヤングタイマーをゲットしようと思っている方は少しだけ心して購入に臨んでください。

メルセデス・ベンツ 560SL(R107型)とは?

ガルウィングドアで有名な300SL、縦目で人気の2代目SL/W113型、それに続く3代目の2シーターオープンカーとして1971年に登場したのがR107型SLです。今回ピックアップした現車はハードトップが付いていますが、R107型SLはソフトトップおよび着脱式ハードトップを備えていました。「SL」とは、ドイツ語で軽量スポーツカーを意味する「Sport Leicht(シュポルト・ライヒト)」の頭文字です。初代SLこそ、その方程式で造られていましたが、2代目SLはサーキットとは決別した雰囲気となり、北米マーケットの富裕層をターゲットとしたR107型SLは、Sport LeichtからSuper Luxuryへと転身しました。

V型8気筒エンジンを搭載していたR107型SL(直6仕様も存在)のボディは先代よりも大きくなり、装備は豪華になり、そして、優雅さとパワフルさも増しました。1971年から1989年までの18年間にわたって生産され、総生産台数が23万7000台にも上るといわれています。1980年にマイナーチェンジ、1986年にビッグマイナーチェンジを行い、このタイミングで導入されたのが560SL(最大排気量のトップグレードですが、ドイツ本国ではラインナップされず、日本、アメリカ、オーストラリアのみで販売)です。
 
エレガントなボディに大排気量かつパワフルなエンジンを搭載している560SLは、あらゆるシ―ンで質感と走りのよさを実感できます。新車当時は、間違いなく世界最高級の2シーターオープンカーだったわけですが、今日的な視点で見ても全方位的に優れている(もはや、筆者が生まれた年である1971年デビューとは思えないほど各部のクオリティが高いので、今回はライバル不在のモンスターという意味において名車ならぬ迷車という解釈にしました)ので、560SLはオーナーに“メルセデス・ベンツが考えるSuper Luxuryの世界とは、どういうものなのか」を教えてくれます。
 
 
定期的にしっかり整備すれば、実用車として日常の使用にも耐えることができるので、ノスタルジックな雰囲気を毎日楽しみたい自動車趣味人はメルセデス・ベンツ 560SL(R107型)をチョイスするといいでしょう。
 
□プライス&店舗インフォメーション
 
■メルセデス・ベンツ 560SL(R107型)
 
税込車両本体価格:458万円
 
初年度登録:1988年6月
 
車検:2021年7月まで
 
走行距離:84,610km
 
記録簿あり
 
修復歴なし
 
特記事項:内外装美車、ダッシュ割れ無し、ディーラー記録簿26枚あり
 
■販売店舗
 
Garage ENZO 本店
 
住所:〒300-1211 茨城県牛久市柏田町3041-3
 
TEL:029-878-0911
 
営業時間:10:00〜20:00(平日)/11:00〜18:00(祝祭日)
 
HP:http://www.enzo.co.jp
 
文&写真/車 市場 名車館 編集長:高桑秀典
 
 
 
 
 

実用車にもなるヤングタイマーはコレ/第10回

2020/05/17 1:04:13

 

実用車にもなるヤングタイマーはコレ

パーツが豊富なクルマは旧くても足になる/第10回

ヤングタイマーとは?

ヤングタイマーは、初度登録から15〜30年ほど経過しているクルマのことで、一番旧いモノで'80年代後半に発売された国内外の車両といったイメージです。この頃に生産されたクルマといえば、デザイン性の高さや品質のよさをアドバンテージとしていました。いま見てもカッコよく、しかも実用性が高くって安価な点が特徴だといえます。本特集では、ヤングタイマーならではといえるそれらの魅力に着目し、毎月、車 市場 名車館 編集長の筆者(高桑)が気になるヤングタイマーをピックアップ。記事をアップしています。

「ヤングタイマー」を「実用車」として楽しむ際の注意点について

初度登録から15〜30年ほど経過しているので、やはり、ヤングタイマーも年々良質なクルマが減ってきています。ショップ側の立場(視点)から申し上げると、販売車両の仕入れが困難な状況になってきているわけです。クルマに詳しくない方の中には、ヤングタイマーを最新の国産車を扱うような気軽な感覚で足として使用し、保管やメンテナンスも疎かにして、わずか数年で廃車にしてしまう心無い人もいます。ヤングタイマーに対する正しい知識とクルマへの愛情があってこそ「パーツが豊富なクルマは旧くても足になる」という記事が成立するので、これからヤングタイマーをゲットしようと思っている方は少しだけ心して購入に臨んでください。

ポルシェ911(996型)とは?

996型は、911シリーズ初の水冷エンジン搭載車として1998年にデビューしました。既述したように、いまでも911シリーズならではのアイデンティティとなっている水平対向6気筒エンジンが水冷化され、新世代に入ったことを声高にアピールするかのように、ポルシェは996型のエクステリアデザインも刷新しました。もちろん、基本的なフォルムこそ911シリーズの伝統に則ってデザインされていましたが、お馴染みの丸型ヘッドランプが廃止され、986型ボクスターと共通となる涙目タイプのモノ(メインビーム、ハイビーム、ポジションランプ、ウインカー、ヘッドランプウォッシャーなどの機能をひとつのケースの中に集約)を採用することになりました。そして、左右に大きく張り出したフェンダーを特徴とする独特のスタイリング(カエルっぽい)ではなく、いかにも空力がよさそうな流麗なボディスタイルを纏い、996型は市場に投入されたのです。

いまでこそ996型と986型ボクスターの部品共用(=コストダウン)をポルシェの英断だったと言うこともできますが、996型のデビュー当初はポルシェ自らが敢行した911ブランドの陳腐化を酷評する声が大勢を占め、数多くの911ファンが最後の空冷911となった993型の魅力を再考するに至ったわけです。そのような流れの中で空冷911神話が完成し、996型が不遇の扱いを受ける要因となりましたが、近年における水冷911人気のひとつの起点となったのが996型であったことは疑う余地がない事実なので、当パートでは996型は不当に低く評価されているが、実は後世に遺すべき名車であるという観点で話を進めていくことにします。

ポルシェのエントリーモデルとして登場した986型ボクスターとヘッドランプをはじめとするさまざまな部品を共用したことで996型の評価が不当に低くなったことは既述したとおりです。ここでもう少しだけ、そちら方向のネガティブな話を記述させていただきます。インテリアにおいても986型ボクスターとの類似性が強くみられるようになり、993型911以上に樹脂製パーツの存在が目立つようにもなりました。そのため、熱心な911フリークから否定的な意見が噴出するに至ったわけです。

エクステリアデザインにおける没個性化やインテリアにおける911らしさの欠如といったことが996型の低評価につながり、現役時代の悪い印象をユーズドカーとなった今でも払拭することができずに996型のユーズドカーは総じて安価にて流通しています。しかし、エンジンの水冷化によってもたらされた扱いやすさや上質な走りは911ビギナーにとって最良のものだといえます。そういったこともあり、実は996型が現在最もコストパフォーマンスが高いユーズド911だと解釈してもいいわけです。

911というスポーツカー界のフラッグシップは、経費削減が求められた時代の産物であっても第一線級のアスリートなのです。

水冷化された水平対向6気筒エンジンの排気量が3.4リッターだった2001年式までのモデルがいわゆる前期型で、排気量が3.6リッターとなった2002年式以降のモデルが後期型となります。

リーズナブルなプライスで販売されている996型のグレードを見ていくと、ティプトロ仕様の2輪駆動カレラが最も多く、4輪駆動のカレラ4を狙うこともできる市況となっています。また、ターボルックとフルタイム4WDシステムを特長とするカレラ4Sも狙える点がポイントです。多様なグレードの中から、自分に合った一台を選び出せるでしょう。

なお、1998〜2000年式はインテリアがプラスチッキーですが、2001年式から質感が向上しています。エンジンフードの開閉機構が電磁式になっているのも2001年式からなので、ショップの店頭でしっかり作動するかチェックしてみてください。

ボディカラー別価格傾向はボクスターと同じですが、996型の場合はホワイト、ブラック、シルバーが大半なので、人気がある上記3色とそれ以外の塗装色といった感じで大別でき、人気色と不人気色の間には価格差があるといえます。トランスミッションに関してはティプトロが主流で、僅少となっている6段MT仕様をユーズドカーマーケット内で見つけるのは非常に困難です。MT仕様は流通数が少ないため、プレミア性が高く、ティプトロ仕様のプライスよりも高価です。

996型に搭載された水冷エンジンは丈夫で壊れにくく、空冷ポルシェのようにオイル漏れが付き物といった厄介なものでもありません。オイルのにじみぐらいは発生しますが、すぐさま大きなトラブルにつながるわけではないので、過度のにじみでなければ心配しなくていいでしょう。ということで、購入前にチェックしておきたいポイントは、冷却水が漏れていないか、内外装の使用感が年式相応/走行距離相応かといったことぐらいです。

冷却水の漏れはクーラントのサブタンクが劣化(黄色くなっていたら交換のサイン)することで発生します。圧力がかかった際に漏れ始めることがあるので、エンジンをかけてみて、漏れた冷却水が熱くなった金属部分に触れて焼けるニオイがしたり、フロアに冷却水がポタポタ垂れてきたら要注意です。

また、ハイスピードクルージングを行なった際にフロント部のラジエターコアに物体がヒットし、破損しているケースがあるので、ここも目視でしっかりチェックしておくといいでしょう。

インターミディエイトシャフトの破損およびシリンダーヘッドにクラックが入り、冷却水がエンジン内に浸入するケースについては986型ボクスターと同じように心配し過ぎる必要はないので、ポルシェ博士の理想のひとつが高度なエンジニアリングによって具現化されている996型を気軽にチョイスしてみてほしいです。

平素の足として普通に乗れる点が996型の特長なので、リーズナブルな快速GTカー(ビジネスエクスプレスとして活用してもいいでしょう)として、いまが旬の優等生的な996型を臆することなく使い倒してください。

□プライス&店舗インフォメーション
 
 
■ポルシェ911カレラ4S
 
税込車両本体価格:278万円
 
国内初登録:2003年1月
 
走行距離:92,600km
 
車検:なし
 
修復歴なし
 
特記事項:HDDナビ、スペシャルカラー、レザーシート、ETC
 
■販売店舗
 
Garage ENZO 本店
 
住所:〒300-1211 茨城県牛久市柏田町3041-3
 
TEL:029-878-0911
 
営業時間:10:00〜20:00(平日)/11:00〜18:00(祝祭日)
 
HP:http://www.enzo.co.jp
 
文&写真/車 市場 名車館 編集長:高桑秀典
 

足グルマこそカッコよさにこだわりたい/第10回

2020/04/26 23:39:38

 

カーデザイン至上主義 

足グルマこそカッコよさにこだわりたい/第10回

はじめに/ヤングタイマーとは?

 ヤングタイマーは、初度登録から15〜30年ほど経過しているクルマのことで、一番旧いモノで'80年代後半に発売された国内外の車両といったイメージです。この頃に生産されたクルマといえば、デザイン性の高さや品質のよさをアドバンテージとしていました。いま見てもカッコよく、しかも実用性が高くって安価な点が特徴だといえます。本特集では、ヤングタイマーならではといえるそれらの魅力に着目し、毎月、車 市場 名車館 編集長の筆者(高桑)が気になるヤングタイマーをピックアップ。記事をアップしています。

 「ヤングタイマー」を「実用車」として楽しむ際の注意点について

 初度登録から15〜30年ほど経過しているので、やはり、ヤングタイマーも年々良質なクルマが減ってきています。ショップ側の立場(視点)から申し上げると、販売車両の仕入れが困難な状況になってきているわけです。クルマに詳しくない方の中には、ヤングタイマーを最新の国産車を扱うような気軽な感覚で足として使用し、保管やメンテナンスも疎かにして、わずか数年で廃車にしてしまう心無い人もいます。ヤングタイマーに対する正しい知識とクルマへの愛情があってこそ「パーツが豊富なクルマは旧くても足になる」という記事が成立するので、これからヤングタイマーをゲットしようと思っている方は少しだけ心して購入に臨んでください。

フォルクスワーゲン ヴァナゴンとは?

ヴァナゴンは、オフタイムもオンタイムも一台でこなせるオールラウンダーです。いまでも各方面で重宝されており、年々販売価格が上昇している人気車となっています。販売店のユーロマチックがアウトドア仕様に仕上げたヴァナゴンは、フォルクスワーゲンが1950年からラインナップしてきたタイプ2シリーズ(いわゆるトランスポーターシリーズ)の4世代目にあたるモデルで、T4ヴァナゴンと呼ばれています。T4ヴァナゴンは、日本では「ヴァナゴン」という車名でしたが、北米では「ユーロバン」という呼称で親しまれています。ちなみに、第1世代のT1は1950〜1967年、第2世代のT2は1967〜1979年、第3世代のT3は1979〜1992年、第4世代のT4は1990〜2003年に新車がデリバリーされました。そして、2003年以降のモデルはT5として分類されています。

第3世代のT3まではリアエンジン/リアドライブ(RR)方式でしたが、第4世代のT4は車体前部の小さなボンネットの中に水冷エンジンを積んだフロントエンジン/フロントドライブ(FF)方式を採用しました。古くからのタイプ2シリーズ・ファンの多くは、この大胆な仕様変更を残念がりましたが、水冷エンジンなので現行車と同じ快適性を有しています。時代の変化と共に多様化したユーザーのニーズに応えられるようになったといえるので、歓迎すべきモデルチェンジだったといえます。

今回ピックアップしたアルパインホワイトのヴァナゴン GL(なんと、ワンオーナー!)は1994年式のディーラー車です。排気量2,460ccの5気筒エンジンを積んでいます。ステアリングホイールを握るだけで旅気分を味わえるヴァナゴンの魅力は、なんといっても広い車内を有意義に使えることです。

アウトドア仕様となっている現車は、余暇を思い切り楽しむ際のよき相棒(トランスポーター&宿泊場所)となるでしょう。もちろん、オンタイムには出張先で移動式オフィスとして活用することもできるので、ヴァナゴンは万能車なのです。

アウディ&フォルクスワーゲン専門店として25年以上の販売/メンテナンス実績があるユーロマチックで伺った話によると、ヴァナゴンを購入する際は内装が傷んでいない個体を選ぶのがベストとのこと。そして、同社では、まず大前提として自社ユーザーにしっかり整備したクルマを提供することに努めています。もちろん、当ページの主役であるフォルクスワーゲン ヴァナゴン GLは1994年式のクルマなので、購入後に大小さまざまなトラブルが発生する可能性がありますが、万が一、トラブルに見舞われた際にもユーロマチックが親身かつ万全の体制でケアしてくれるので、安心して乗ることができるでしょう。

□プライス&店舗インフォメーション

■フォルクスワーゲン ヴァナゴン GL

税込車両本体価格:238.9万円

年式:1994年

走行距離:9.9万km

ミッション:4AT

車検なし

修復歴なし

特記事項:ワンオーナー、ディーラー車、右ハンドル

■販売店舗

ユーロマチック

住所:〒156-0057 東京都世田谷区上北沢4-18-17 

TEL:03-3290-9001

FAX:03-3290-9041 

営業時間:10:00〜19:00

定休日:年末年始を除き年中無休

HP:http://www.euromatic.co.jp

E-mail:info@euromatic.co.jp

文&写真/車 市場 名車館 編集長:高桑秀典